ディープなプロレス取材裏話で盛り上がってきた二人。ここでマグナム氏が経営するBAR『与太ばなし』へと場所を移して、対談を再開。壁に貼られている、氏が関係している大阪のプロレス団体の話から、当時のアブない交遊録の話へと突入していきます(笑)。反則スレスレの赤裸々トーク、伏字ばかりになってしまいますが、どうかついてきて下さいw
マグナム氏にお酒の用意をして貰いながら
松沢:タバコはやめたの?
マグナム:やめた。オレ、喉を手術したから。
松沢:ほぉ~。でも声変わんないよねw
マグナム:でもちょっと調子ワルなったね。でも裏声でるよ。たっかい声出るようになったもん、歌唄ったら。
――(壁のポスターを見ながら)こっちは何の?
マグナム:総合っすね。最近、ちょっとした総合格闘技も結構な人気で。一応、ケージで。UFCみたいにでっかないですけど、小っちゃいケージなんですけど。
――結構、プロレス団体多いですね、大阪。
マグナム:多すぎますねw
――レスラー、めっちゃいる。
マグナム:でも色んな団体に出るんで、結構カブってますよ。いいのか悪いのか。
松沢:だから、誰かが大会やるとなれば、そこに入ってくる。半分フリーでやるみたいなもんだよな。
――どっかに所属してるとかじゃなく、みんな緩やかにやってる…
松沢:だからファイトマネーを貰ってっていうことだよね。
――試合ごとに?
松沢:グラン浜田さんだって、Tシャツ売ってもうけて帰るみたいな話したもんね。
マグナム:でも浜田さん、手術しはったから、それから復帰してないです。
――こっちのお店はもう何年くらい?
マグナム:一年くらいですよ。
松沢:二年たってないよね?
マグナム:一年たってないです。去年の八月ですよ、まだ。
松沢:一年たってないの?
マグナム:松沢さんから写真送ってきたじゃないですか? 梅木が撮った…。
松沢:いや、平沼さん(注66)が撮った。
マグナム:平沼さんか。
松沢:あれ、飾ってあるかと思ったらないね?
マグナム:飾ってますよ、あそこに。
松沢:ああ~っ、あれか、あった(注66-1)。
マグナム:あれをね、かっこ悪いから家に持って帰ろうと思ったら、店のヤツが「ここに置いときなさい! そして『あの頃のボクは死にました!』と言いなさい!」言うてww
松沢:はははっ。あれがその『男優座談会』の時の写真なのよ。白夜の会議室の隣りの通路かなんかで撮ったやつだよね。
マグナム:そうそうそう。五階では『パチンコ必勝ガイド』の連中がパチンコ打ってたね。
松沢:それが出て来たのさ、オレが会社を辞める時に。
マグナム:整理してたら?
松沢:そうそう。いらないしw
松沢、自身がこの日着てきた”マグナム北斗Tシャツ”を見せながら、
松沢:これさ、”マグナム北斗Tシャツ”、フェイスブックでTシャツ作りました、買いましょうって書いてあったんだよね。「買わざるを得ないだろう」って。でさ、関東圏で、東京でこれ着るのはオレ、それほど抵抗はないのよ。チラチラっと見られるとちょっとイイのね。でも、キミの地元でこれ着るのは相当抵抗があるw ヒヒヒヒッ!
マグナム:ヒャハハハハッ! 実は近所の知り合いの小料理屋というか居酒屋があるんですけど、そこの周年にね、中の従業員全員これ着てたんですw 黒の。そこに周年の祝いに行ってたんですけど、全員これ着てるから、なんかオレに対する圧力かなってww
松沢:しゅうねん?
マグナム:何周年のお祝い。
松沢:リスペクトと思わなかった?
マグナム:思わない。なかば嫌がらせかなってw
松沢:ああ~っ、かもしれないね。それぐらいやりたいタイプだよね。なんやねんお前らっていいながら悦んでるw
マグナム:ハハハハッ。
松沢:それで丁度知り合った頃って、世間はバブルだったと思うんだけど、実際、オレはバブルのイメージはなかったわけよ。
マグナム:ずっと編集部にいたから?
松沢:かもしれないし、忙しかったからかもしれない。
――金がなかったから恩恵に与かれなかったのかなあ。タクシーが捕まんないくらいで。
松沢:そうそうそうww ボクらそうだったな、編集やってたのは。
マグナム:でも制作に金かけれたというのは…。
松沢:確かにそれはそう。『レッスルボーイ』は380万円だったのかな。オレは「少ない!」って言ってたんだけど、「400万くれ!」って言って380万だったんだけど、620万使ってたからねww
マグナム:ハハハハハハッ!!
――経費を?
松沢:制作費。
マグナム:凄い。それは廃刊になるわww
松沢:いや、それは関係ない。
マグナム:関係ない?
松沢:関係ない、関係ないと思うんだけど…。だからその頃さあ、平地と最初にどっかで飲んでてびっくりしたのが、新宿の焼き肉屋の通りを入ってった、一方通行入ってたところの地下にちょっと大きめのバーみたいなところに連れて行かれたんだよ。
マグナム:オレに?
松沢:そう。そしたら奥に前田とラモス瑠偉と武田修宏がいた。
――前田っていうのはプロレスラーの前田?
松沢:そう。前田日明と真ん中にラモス瑠偉がいて、それで入ってって「おおっ! なんだこりゃ!?」と思ったの。新宿の明治通りの分かれたところからの…。
マグナム:そうそう。二階っすよ。要するに厚生年金の裏です。
松沢:そしたらラモスが「マグちゃん、久しぶりやね」ってww 「なんだ、コイツ?」って思ってねww
マグナム:はいはい。っていうかね、みんな「コウジ!」って呼ぶの、全員。「どうしたの、今日?」「いや~、今日、取材。その帰り」ってww
松沢:そうだ、取材の帰りだ。それで連れてかれたの。Jリーグが始まって2年目くらいの時。
マグナム:いや、始まる前。始まってたかな? いや、日本リーグ最後の年ですよ。そのくらい。
松沢:だからカズいなかったんだw
マグナム:いや、カズいたけど。
――その場にいなかっただけ。酔い過ぎw
マグナム:実はラモスとカズはあまり仲良くなかった。ちょっと気取ってたでしょ、カズがね。ラモスが一生懸命練習して、一生懸命遊ぶヤツが好きなんで、イキがるのが好きじゃなかった。で、カズとはイマイチ、当時は良くなかった。
松沢:オレはビックリするよ。前田日明がいたっていうだけでビックリするのに、ラモス瑠偉が一人いたってビックリするのに。前田日明、ラモス瑠偉で、で、太刀持ちのような武田がいるわけだww
マグナム:あの遊び人が太刀持ちだからね。
松沢:太刀持ちだから。
マグナム:その前は、露払いに藤吉(注67)っていうのもいたから。
取材協力:マグナム北斗の店『与太ばなし』大阪市中央区千日前1-6-7日宝阪町ファイブ5F (06)4963-3645
(その参の弐へ続く…)