話も一段落したところで、唐突に松沢がマグナム氏の性のルーツへと話題を振ります(笑)。
松沢:ヰタ・セクスアリスってあるの?
マグナム:ああっ、それ何? 昔、立原あゆみが『小説アリス』に書いてたやつ?
松沢:ああ~っ、そういうような。
――性に目覚めたのはいつ頃というか。
マグナム:目覚めたのは小学生ですね。
客:早っ! そんなもん?
松沢:いや、そんなもん。
マグナム:そんなもんですね。
松沢:小学生でも遅いと思う。
マグナム:近所にね、内科の倅がおったんですよ。
松沢:内科の?
マグナム:開業医の。
松沢:また、それは面白いねw
マグナム:四人兄弟。上三人は姉ちゃん。要するに四番の男なんす。初の男で。コイツがね、白井君っていうんだけど、二人で近所の本屋に、金はそいつが持ってるから、エロ本を買いに行ってましたね。小学校二、三年ぐらいの時だったかな?
――小学生には売ってくれないでしょう?
マグナム:当時の本屋は優しい人が多くて、めちゃめちゃ。
松沢:頼まれて買いに来たんだよなw お父さんに「買ってこい!」って言われて。アハハッ。
マグナム:お父さんに頼まれて来てんのに選んでるのは子供って、どうなんだってww
松沢:「これかな? これかな?」ってww
――エロ本っていっても『プレイボーイ』的なやつじゃないんですか?
マグナム:いやいや、もっとちゃんとしたやつ。
――もっとマニアックな?
松沢:あっても『SMセレクト』(注93)くらいしかないよな? 『夜の窓』(注94)とか。
マグナム:『夜の窓』あったような気がする。
――よくて『映画秘宝』くらいじゃないですか?
松沢:ああっ、『スクリーン』とかな。『スクリーン』の洋モノコーナー。あっ、『近代映画』!
――中学生にとってはその辺が一番いいエロ本でしたよ。
松沢:あれ、大きくて万引き出来なかったんだよ、オレはwww
マグナム:あれ、雑誌サイズの『夜の窓』的なエロ本だったような気がするな。みんな見たりしてて。
松沢:で、それをひったくってくるわけだ、そいつから。
マグナム:そいつとそいつん家で読むんです。オレん家は六畳一間でしたから、読むとこない。そいつん家は個室の部屋でしたから。
松沢:そういうことだね。