――聞いたことありますね。
マグナム:身分証があればまけてくれる。
松沢:どのくらいまけてくれるの?
マグナム:セット二千円引きとかです。
松沢:あっ、じゃあ、二千円だけでいいじゃん!
マグナム:そうなんです。
松沢:四千円くらいでしょ? イヒヒヒヒッ。ハッハッハッハ。四千円ぐらいって知ってる方も知ってる方だけどw
マグナム:そんなことしてましたね。人には言えなかったですね~、この話は。
松沢:外には? 同い年の連中には?
マグナム:言ったってしょうがないけど、「どうせ信用されないだろうな」っていうのと、どっちかっていうと、チョケていた方なので…。
松沢:ん? 何?
マグナム:チョケてね…、お笑い系のキャラじゃないですか、当時からね。そのキャラと違うことしていたりとかは…。
松沢:ああ~、なるほど、なるほど! お笑い系だから面白がって女の子もそこに来るけれども、夜の遊びのことを話すと違うキャラになってしまうから言いたくないしね。
マグナム:まあ、男の同級生とかにもまあ。要するにディスコに行ってるのも、ボク一人で行ってましたから、彼らは知らないわけです。
松沢:おおー、知らないわけだ、そんなことしてるのは。なるほど、なるほど。
マグナム:それをいちいちひけらかして…。
松沢:ということは、自分は純真な14歳であるということを作ってたわけ?
マグナム:なんですかね。いやだから、兄弟が多くて、お父ちゃんが入院してたんで、お母ちゃんが働いてたから、昼間、学校から帰ると家のことをずっとしなきゃならないんで。土曜日とかは早めに終わるので、あとはしなくていいじゃないですか? それから遊びに行くとなると、他の連中とは時間が合わないので、じゃあ、どっか思い切って歩いてみようと思って、夜遊びし出したのが最初です。
松沢:パッとこう、自分の発散だ。
マグナム:まあ、夜中に出てもお父ちゃんは寝てますから、お母ちゃんは仕事行ってますし、わからないっすもん。外に出てもわからなかった。
松沢:なるほど。
マグナム:子供ながらに考えてますよね。
松沢:そうだね~。オトナだなっ!
マグナム:早いこと、大人になったかもしれませんね。そういう面では。ねぇ、どっかで大人にならないと。
松沢:オレなんかホントに思うよ。「子供っぽくてしょうがないなあ」ってw いやいや、早く大人にならないと、ねぇ。
取材協力:『与太ばなし』大阪市中央区千日前1-6-7日宝阪町ファイブ5F (06)4963-3645
(この項おわり)