-では、マニアさんの自己表現として雑誌投稿からはじまりSNS、CtoC(Consumer to Consumer:FC2コンテンツマーケットを代表とする個人間取引)、それからサブスクと写真、動画投稿における変遷があるわけですが、それによってマニアプレイの幅は拡がりましたか、狭まったと思いますか?
H:拡がったという言い方ではなく、多様性ですか。多様性っていうのは選択肢のことじゃないですか。そういった意味では多様性は増えてる。でも世界観としては狭まったという気がします。要は、虚構を見せられて喜んでいる人が増えている。今現在、マニアと呼ばれる人がみんなサブスクに走って自分でマネタイズしてますが、その中で収益を上げられている人はトップアカウントのほんの数十人だけでしょう。そしてそのトップアカウントというのは全部ヤラセです。単女(単独女性)さんの振りしてるけど実は後ろに男の運営者がいて、企画を考えたり組織だってやっているという。そして、それを素人と思ってみんなが見ている。
-そうなるとただのフリーのAV女優ですね。やっぱり完全にビジネスとしてお金のためにやっている方より、趣味として変態プレイをやられている方をマニアと呼びたいです。
H:だからきっとマニアさんはそうなんですよ。我々みたいにもっとこういうことがしたいけどお金がないから、皆からお金を集めて、その代わりそのお金を使って皆に還元しようと考えるのがマニアであって、そうじゃなくて、見せることでもらったお金を全部自分の懐に入れちゃう、単なるマネタイズ垢。それにお金を払ってる人が山ほどいるわけですね。でもそういうマネタイズ垢も、話を聞いてみると凄いわけですよ、まず映像がものすごい綺麗、使ってるカメラもこんな大きくて照明三台煌々と焚いて(笑)我々のようにただの携帯カメラで撮ってるだけ、とは違うわけです。ただ、そこに魅力は何も感じないので、ぼくはそういう方面にはいかないな、と。
-でもここで疑問なのが、お三方のmyfansは入会するとリアルに会える可能性がありますよね。そして、単独としての参加は出来なくて動画を見せるだけというアカウントで多数の会員を集めているもの、そちらで大成功してしている方もいます。それ、実際に触れる方が良くない?って思っちゃうんですが。
H:ぼくもそう思います。ただ、ぼくはその答えが分かっていて、見る人はコミュニケーションを求めてないんですよ。欲しいのはオナネタでコミュニケーションは煩わしいからしたくない。自分はエサがあればいいというペット型の人間が増えている。ぼく然り、Ricky然り、生身に長けるものはないと考える肉食獣は減っていて、ブロイラー型の人間が増えてるんですよ。
璃:それも年齢関係なく。
-そういう傾向、ブロイラー型の人間が増えているというのを肌で感じてらっしゃって、でもHALさんはコミュニケーションを重んじていて、そこに乖離はありませんか?
H:乖離してると思いますよ。でも基本線としては変えるつもりありません。
梨:だし、myfansのプランの中にLINEのグループトークに参加出来ますとしてるのに参加しない。
H:そうそう。入会したらLINEのQRコード送ってねって言っても送ってこない人がいっぱいいるんですよ。
-やっぱり動画だけが見たいんですかね。
H:でも、なんかつまらないんだったら辞めるか?ってメッセージ送っても辞めない。それであそこにぶら下がっている動画だけを見て、毎月3000円払ってるんですよ、動画だけだったら1000円で見られるのに。そういう人結構居ますよ、それが分からない。もしかしたら思考力がないのか、文字が読めないのか。
-それは応援としてあえて多くお金を払おうとしているという可能性もありませんか?
H:それがmyfansには、投げ銭の機能とプランに入らなくても単品で動画だけ買うって機能があって、そういう人は投げ銭はしない。それでいてプランに入らず単品をどんどん買う、見放題なんだからプランに入った方が結果安くなるのにですよ。そうやって自らの形跡を残したくないのか、コミュニケーションをハナから拒否してるんでしょうね。
-なるほど。では前回のインタビューの時点では、ツイッターをBANされるマニアさんが続出していたという時期も重なって、このまま規制が進めば早晩、ツイッターは衰退するとおっしゃっていましたが、今はいかがですか?
H:それがツイッターは、スペース※4で息を吹き返しましたね。あれは中毒性がある。
※4:スペース。国内で2021年1月にリリースされた「Clubhouse」に類似した機能をツイッターも21年4月にリリース。アーカイブの残らない音声による会話機能。
-3人でやられたりしてるんですか?
H:ええ、ごく最近からですが。今日、参加された薫さん※5もスペース経由で参加することになったんですよ。
※5:薫さん。乱交動画で3人目の女性として登場している単独女性。ツイッター→@sakurakaorurie1
-そうだったんですね!ただ、スペースでエロ話って大丈夫なんですか?
H:エロ話をするかしないかではなくて、それを聞いてる人の通報。それを受けてツイッターが判断してBANされる。
璃:退出する時にこの部屋は問題ありませんでしたか?はい/いいえ、みたいなことを選ばされるんですよ。それで問題ありにされると、運営が調査する。
-実際に今回のように新たな出会いが生まれているというのはすばらしいですね。それを聞くと、若い世代も参入してきそうですし、先行きは明るそうに感じますが。
H:参入はしてきてますが、確実に淘汰もされてるんで。新規参入と淘汰の差が実数じゃないですか。そう考えると淘汰される数の方が圧倒的に多いと思うんで衰退していくでしょうね。マニアっていうのが通じなくなっていくのかも知れません。画一化したエロ、作られたエロを求める人が増えるとブロイラー状態がどんどん進んでいくのかなって。これは教育も含めてね。ぼくなんて根性ひん曲がってるから、与えられたものはまず疑ってかかっちゃうんですよ、映像であっても、これ嘘だろ?ってところから入る。でもそういう誰かが意図した映像ばっかり見せられて育って、その情報の波に揉まれて育った人って、まずは鵜呑みにしてしまう傾向が強い。それが民意のブロイラー化になっちゃう。
-でも、そういう動画で稼ぎたい、動画を見たいだけという方々はそっちでやって頂いて、マニアさんやマニアさんが好きな人は今回のように、オフ会や企画なりで交流すれば。
H:そういう二極化はどんどん進むでしょうね。ただ、そこでのマニア色というのは徐々に薄まっていくでしょう。民意がブロイラー化して水の色が変わってしまえば、それと混じらざる負えないわけです。だからマニアはどんどんニッチに、よりマイノリティ化していくという現実があると思いますね。
-ここまでお話を伺って、なんかネットで不特定多数に向けてっていうのは拡がりがあるようでそうではなくて、実際に梨夏さんの拠点が九州になり、そこからリアルに輪が拡がっていく方があり得そうな気がします。
H:そうですね。人数が増えることに関しては抗いません。
璃:こればっかりは出会いですよね。
H:だってポリアモリーってそうでしょう。ひとりにこだわって、それで安定してるから他の人は要らないっていうのはポリアモリーではないですから、あえて他を回避するつもりはない。
-もし男の人が増えても構わないんですか?
H:別に構わない。まだ分からないけど実際ひとり増えそうな人がいますし。
-ええ!それは事件ですね。
H:この廓に入るかは分からないけど、璃子と梨夏の家と同じ市内に住むことは決まってます。それもどっちとも何度もヤッてて。
-やっぱり皆さんとは定期的にお話を伺わないといけませんね(笑)まだ途中経過である、と。
H:完成形は永遠にないでしょう。まぁぼくが死んだ時かな(笑)
【この回おわり】
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