松沢:見てはいたの? 昔は。
マグナム:そりゃ、多少は見てましたけど。でも裏で何やってるかわかってますやん。出てる男は知り合いばっかやしね。嫌やもん。
松沢:なるほど。そうやって連たるビデオが全盛になっていくわけだね。
マグナム:一泊千円から一泊五百円になり、3本千円くらいになった。ほんでちょうど、エロ本業界の人らが、ビデオが新興産業でピンク映画から替わってきたでしょ。エロ本もどうしてもビデオ向きになっていきますやんか。出てる女の子も若い子ばかりやから。そうすると、昔よりかわいい子が出てくるからインタビューとかし始めたら、女の子のインタビューがオモロなかったんでしょうね。言うこと決まってるし。ちょっと上昇志向のあるヤツやったら、これをきっかけに表舞台に行ったりとか。アイドルと一緒で「好きな食べ物はケーキです」とかw 「誕生日は3月3日ね」とか。そんなんばっかりなわけですよ。で、やってること言うたらね、金貰ってカメラの前で本番しとるわけです。それで「アイツら何言うとんだ」いうのはどっかあったと思うんです。それで女の子目線ではツマらないんで、じゃあ、その女の子のことを一番身近なやつに聞いてみようと。いうことで色んな雑誌がインタビューしにくるんですよね、オレのとこに。
松沢:『週刊現代』でマグナム北斗っていうのがいるから、この人ならわかりやすいと。
マグナム:そうそう。だから『ポパイ』とかね、『ポップティーン』とかも出てましたもん。
松沢:へぇ~。
マグナム:『性のお悩み相談』とかね、やってましたもんw
松沢:『性のお悩み相談』…。
マグナム:最初は(速水)健ちゃんとかに聞くわけですよ。でも、健ちゃんってカッコつけたことを言うじゃないですか? 麻郎とかもカッコつけたことしか言えへんからね。カッコはつけるし「あんまり言うと仕事が減るから」ってよったいなことを言うんすよ。
松沢:なるほどね。
マグナム:ほんでオレはしゃべり出すと、ロックがかからないタイプやから、なんでも言うやないですか。それで「アイツ、オモロいわ。使おう」ってなってw ほんで「そんなむちゃくちゃ言うて仕事来なくなったらどうしますか?」って言われて、「ああ~、いいんちゃいます? 嫌いな人は昔からオレのこと嫌いやから」言うて。
松沢:むちゃくちゃっていうのは女の子に対してもそうだし…。
マグナム:嫌いな奴は嫌いって言うしね、女の子のことも言うてるしね。「カス、ボケ」ってね。そんなんが、ちょこっと良かったんちゃいます?