亭主の影響を受け、セックスの遊び方にかけては高度な知識人となっていた奥さんは、当然『スワッピング』がどういうものなのか知っていた。
「でも彼はスワッピングには興味がないって言うんです」
もし最初にスワッピングを提供されていたら「OKしていたと思う」と奥さんは言う。
「お互い、ギブアンドテイクというか、わかりやすいと思ったんです」
確かにそうかもしれないけれど、ご主人はあなたにしか興味がないんです、奥さん。そんな亭主の一途な愛を知ってか知らずか、奥さんはスワッピングのほうがいいのではないかと提案し続けたと言う。
「でもスワッピングなんか興味ないと言って、複数にこだわるんです。それで押し切られたんです(笑)。でも……他の人とやったことがないので、そう言われたら興味がわきますよね。旦那がOKしてることだし、じゃあやってみようかなって」
2011年後半のことである。ご主人は奥さんの気が変わらないうちに、とばかりに本誌編集部に電話してきた。
<妻とセックスしてもらいたい>
そして2人にとって初めてのマニア撮影は実現した。とは言え、当日は、編集部はもちろんご主人も半信半疑だったという。もし現場で奥さんが拒否した場合は撮影断念という結果になる可能性もあった。実際、対面した直後はその可能性が高いと撮影隊長は思ったという。なにしろ奥さんは無口だった。なにを聞いても「はい」「いいえ」プラスアルファの応答だった。しかし状況はすぐに変わる。撮影隊の目の前でご主人が奥さんに手を伸ばし、体に触れると、艶っぽい吐息を漏らして崩れた。頷くご主人に従い、撮影隊も手を伸ばして奥さんの体に触れる。途端に目がトロんとエロモードになった。そして差し出される肉棒を次々と舐めしゃぶり始めたのだった。これにはご主人も驚いたという。プレイは順調に進み、奥さんは潮を噴き上げながら何度も果てた。最後は興奮が頂点に達したご主人が挿入、射精し、夫婦の初めての複数プレイは完結したのだった。