素人のマニアカップルから、アダルト業界に生きる女の深層心理に迫るインタビューを多数行うライター。

投稿者インタビューアーカイブ●ネトラレの流儀●P/OF&MAYU…03

女子高生時代、見知らぬ男子から「中学の卒業アルバムを見ました。僕と付き合ってください」とコクられたことは数知れず。そんなマドンナが選んだ亭主は、愛する妻が他人とセックスして美しく悶絶する姿を見るのが大好き! 幾本もの肉棒を頬張る妻に興奮し、最後は自らのペニスで締める、男気溢れる複数プレイマニア!

 1回目の撮影と、このインタビュー時の奥さんの様子はまったく違う。1回目は緊張していただけだったのだろうか。奥さんは流暢に話してくれた。

「旦那はいいと言ってるけど、旦那以外の男性が自分を女として見てくれるのかって不安もあって。賞味期限切れ、じゃないけど」

 なるほど。では今、朗らかに語っているということは、それ以降の撮影も含めて、編集部が用意した複数プレイに満足したのだろうか。

「他の人はどういう気持ちでこういうことをしているのか、わからないんですけど、私は当たりだと思ったんです。どんな人が来るかわからない。もしかして怖い人たちで、後になって脅されるようなことはないかしらと。今となっては顔見知りですけど(笑)」

 やってきたのがペニスで仕事をする文系軍団で安心。心を開いたわけだ。

「雑誌にもいろいろありますよね。エグイのとそうでないのと」

 日常化してしまうと鈍感になってしまうが、考えてみれば奥さんが撮影隊と接する以前に知り得る撮影隊の情報源は、雑誌しかない。『ニャン2』グループ誌は、奥さんにとってはエグイ系統の雑誌だった。ヤクザ軍団が来て輪姦されるかもしれない……と不安になるのも仕方ない。

「でも来た人たちはいい人ばっかりで。それでも緊張して踏み出せないから、もうアルコールの力を借りて。始まっちゃえば何とかなるかなって(笑)」

 2回目以降もAV男優との絡みなど、様々な“初体験”を楽しめたという。

「男優さんは凄かったですね。いろんな面で気を使ってるというか。私が良く写るように男優さんがしてくれていて。出来上がった雑誌を見ると、私がキレイに写るような感じになってて。凄いと思いました」

 もともとご主人は、美しい奥さんをより美しく写すことにこだわっていた。だから露出プレイでも、花畑をバックに全裸の奥さんがポーズをキメるといった方向性のものだった。奥さんの喜ぶ顔を見て満足感を得る。それがご主人の愛妻スタイル。

 奥さんに「今までの撮影で興奮した最高の場面は?」と聞くと、迷わず言った。

「長いんで。長年のあれで、合うんです、わかってるというか」

 つまり、どのようなプレイでも結局は最後にご主人の挿入を受ける場面が最高に気持ちいいと言いたいのだろう。ご主人にとって複数プレイは最高の興奮材料だが、奥さんにとってはあくまでもご主人とのセックスの前戯の意味合いのようだ。撮影隊長が「プレイは外食みたいなものですか? たまの旅行気分とか」と聞く。

「そうですかね……。やっぱり、合ってるんだなーと確認してる感じ。旅行……そうですね。気分転換の、そんな感じかも」