SNSを使えば見ず知らずかつ、世界中の人と繋がれて物理的距離と時間は限りなく0となった。さらに共感さえ呼び起こせば、その輪は何万、何十万にもなり、情報の力は無限に拡がった。というプラスの一般論がある一方で、極北の性癖を持つマニアカップルにとって共感は無用。世界にひとりだけの趣味を持っていたとしたら、それは誰にも共感出来ません。そういう意味では、マニアとSNSの相性は最悪にも思えますが、果たして。「ツイッターは双方向ではありません」と語るHAL&璃子のマニア撮影2.0に迫るインタビュー第三回です。
HAL&璃子
活動拠点:関東近郊
HAL氏が東京、璃子さんが九州での遠距離
出会って17年目
-寝取られではないということですが、でしたら今、複数遊びをしていて何が楽しい、これ!と言う動機としては何になるんでしょう?
H:我々のコンセプトは最初にも言いましたが、私の可愛い玩具を私と同じように可愛がってくれるってことなんで、そうやって同じように楽しめる仲間が欲しいってことですかね。だから私たちは管理売春のように、何時から何時で場所はどこどこで集めて、一発ヤッたら参加費だけ取って、さあ帰って。みたいなやり方はまずない。今回もこの場所に男性を集めましたが、もし泊まって行きたいって言われたら、どうぞどうぞ。それでその日の夜にムラムラして璃子とハメたくなったら私が見てなくてもハメていったらいいよ、と。
-なるほど。確かにそれは目的の違いで、もしかしたらパートナーを使って貸し出しプレイをするって言って、儲けようと思っている人もいるかも知れませんが。
H:私が思うに、8割くらいは営利だと思いますね。だって、例えばどう考えても一泊2万くらいだろってホテルに参加費5千円です、って集められて行ってみたら単独が10人以上も居たって…、それは売春でしょう?
-それが8割ですか!? でもこれも考え方だと思いますが、ぼくとしては掛かったコストでトントンになるように参加者から頂くのは問題ないと思います。
H:トントンならいいですよ。でもトントンの中に主催者の分も入ってなきゃダメ。例えば、場所代が3万円で私を併せて男が10人だったとしましょう。そしたらまぁ璃子はいいとしても、もらうのは一人3千円で2万7千円。残り3千円は私も手出し。だったらOK。
-そうですか、その考え方はかなり潔癖な部類かな、と感じますが。
H:違います。私にはヤラせてやってるって意識がないから。私はヤッてもらってるって考え方なんで。極端な話、ヤッて頂いてるくらいの。でも、皆が皆、最初から営利だったわけじゃなくて途中で気付くんだと思いますよ。最初は純粋な寝取られフェチで単独募っていたのが、あれ、これお金になるかも? って。しかもそれで自分の欲望も満たせて、奥さんなり彼女も楽しんでるんなら一石三鳥ですよ。
-お話伺ってて思ったんですが、HALさんはそういう俗っぽいことに璃子さんを関わらせたくないみたいな意識があるんじゃないかと。
H:俗っぽいとは?
-お金とか。
H:なるほど。痛いとこ突くね(笑)言われてはじめて思ったけどそれはあるかも知れない。
-ある種、HALさんにとって璃子さんはミューズ(聖なるもの、女神)であって、出来る限り混じり気のない存在にしておきたいという。
H:うん、ちょっとあるかも知れない。確かに、璃子を使って金稼いでるんだとかってなると、こいつが低くなるもんね。それに、お金を取ってないからこそ、私は傲慢だよって態度を取るし、実際に自分勝手で傲慢です。そうやって傲慢で在りたいがために、いつでもこっちの都合で気に入らない単独を出禁に出来る立場を維持するために、引け目になることをしないようにしてるっていうのもあるかも知れない。うーん、どっちか分からない(笑)両方かな。でも、周りの人間が璃子のことをいくら、ちっぱいと言おうが、チビと言おうが、私からするといい女でしょ、という意識がどっかに潜在意識としてはありますね。こんなこと普段は口が裂けても言わないけど。
璃:うん、言わないよね。はじめて聞いた。
H:だから太ったら捨てるよ、とは言ってます。
-厳しいですね。
璃:なので毎日1時間、欠かさずトレーニングしてます。
-でもそれは、璃子さんとしては自分を高めたいという思いもあってではないんですか?
璃:一番はHALに捨てられないため。二番目は出来るだけ長い間皆さんに可愛がってもらいたいから。なんとかして踏み止まりたい。
H:だから言ってんじゃん。私がやらせてるんじゃなくて、こいつがヤリたいからやってるんだって。