-:では、ちょっとお話を遡って、みえさんの性の芽生えはどういったものだったんですか?
t:あの事件じゃないの(笑)?
み:えっ。どれ?
t:舐められちゃった事件。だってすごい刻まれてるじゃん。
み:あれが幼少の芽生えだったのかなー。
t:なんかこの人が幼稚園くらいの頃、団地に住んでたんですよ。その時に知らないオジサンに「マンコを舐めさせてくれ」って言われて舐めさせたんでしょ?
み:うん(笑)
t:それが鮮烈に記憶に残っているみたいで。
-:いやそれ、事件じゃないですか(笑)それはイヤらしいことをしてるっていう意識はあったんですか?
み:いや、全くその時は認識がなかったと思うんですけど。未だに覚えてるんですよね。なんかオジサンに社宅の階段のところで…、そう、で舐めるだけですぐ去っていったんですけど。
-:その記憶は嫌な記憶ですか? いい記憶ですか?
み:うーん。普通に夫に話せるので嫌な記憶ではないのかも知れないです。
t:性の興味のきっかけというか、後で考えれば、あれがそうだったんだという引き金になったんでしょ。
み:どうだろう…、分からない。でも性を意識しはじめたのは小学校5、6年生の頃に「おちゃっぴー」※1っていう雑誌で。載っている体験談を体育館裏で友達と読むっていう。それで友達同士で「こういうこともあるんだなー」みたいな感じで。
※1:「おちゃっぴー」株式会社サン出版(社名変更後、現マガジン・マガジン)より1986年から1997年まで刊行された月刊誌。キャッチコピーは「女の子のおとめだちマガジン雑誌」という一見すると難解なものだが、ファッション情報より読者投稿のエロ体験談がメインの女子向けエロ本。
-:それはどこまで載ってたんですか?
み:文字だけですね。それで小学生でそういう知識を得るけど中学生では何事もなく。
t:女子中だったんだよね?
み:そう、女子中と女子高だったんですよ。なので処女を喪失したのは高2の時ですね。
-:高2というのは周りと比べて遅い方でしたか?
み:でも、女子高だったんで周りもそんなにいなかったです。
-:すいません、失礼ですが現在38歳ということは当時ですと、援助交際が流行っていた時期じゃないですか?
み:あ! 小学校の時にテレクラに電話したことあります(笑)小学校5年生でテレクラに電話しました。
-:それは遊びでですか?
み:はい、遊びで。
-:そういったアルバイトじゃないですけど、当時の流行に乗ったみたいなことは?
み:援助交際はしたことなかったです。高校2年生の時にはじめてして、その彼氏とほぼ毎日してました。それでエッチが楽しいものだって思い始めたのはその1年後くらいですね。自分がイケるようになってからです。
-:そこで楽しみを覚えたら今に繋がるような色んなチンポを試してみたい、みたいになっていったんですか?
み:いや、なんなかったんです。というのも私、その頃に一度目の結婚をしまして、なので他の男を漁るみたいな環境ではなかったんですね。
-:なるほど、その頃は前夫の男性とだけしていたということですね。
み:そうですね。
t:そういう風に色んな男とヤルようになったのは俺と知り合ったからだよね。
み:そうです。この人と付き合うまでは経験人数は5人いるかいないかくらいだったので。それが今は10倍以上にはなってます。なので、この人と出会わなかったらこんなことになっていないと思います。
-:でしたら今度はご主人なんですが、その貸し出しへの興味は元々お持ちだったんでしょうか?
t:20代のはじめくらいから、例えば貞淑であるべきとか、奥さんは配偶者としかしちゃいけないみたいな風潮が、私にはあんまりしっくりこなかったんですね。そもそも男の人って浮気しやすいくせに、女の人には浮気しちゃいけないとか求めるのはなんでなんだろうとか思っていて、多くの男の人って自分の彼女や奥さんが浮気したら嫌だとか言うじゃないですか。私はそれがちょっとよく分からなかった。私自身は浮気されることを想像している限りでは嫌な気分にはならなくて、そもそもなぜ自分にはそういう価値観があるんだろうっていう疑問が根底にあったんですね。でもまぁ、実際に今まで付き合った女性たちは、隠れてなのか本当なのか今となっては分かりませんが、浮気が表面化してこなかった。なので実際に彼女が浮気をするとどうなるか分からなかったんですが、この人は(みえさんを指差しながら)実際にした。それで直面してどうだったかというと別に全然嫌じゃなかったし、女性として前衛的で、雌として輝いているなぁと感じまして。輝いていると言うとちょっと大袈裟ですけど。さぁ、どんどんヤレと。根底があって実例が出てきて肯定した、と。
-:よく分かりました。ただ、奥様が実際に浮気をされたことから寝盗られがはじまったとのことですが、そうじゃなかったとしても、ご主人から他の男とヤッてこいと言ったと思いますか?
t:それは非常に難しいですが、この人の性格を考えると言ったかも知れません。言えば多分ヤると思って(笑)そう、実例があったのですごい話が早かっただけかも知れませんね。