松沢:刹那さんも四代目にするんじゃないかって話もあったんでしょ?
三代目:そうそう、あったんだよね。そうこうするうちにあの子もプライベート事情でいなくなって、その間にチャコちゃんっていう子が継ぐってなって、継いだんだけど。
松沢:襲名披露しましたよね?
三代目:してない。襲名披露をしたのは私だけ。
松沢:襲名披露はどこでしたんでしたっけ?
三代目:したのは大塚の『ブラック&ホワイト』、今は無くなっちゃったけど、ラブホテルの一階の。
松沢:喫茶店みたいなとこ?
三代目:いやいや、レンタルホールみたいなところ。だってあの時、取材の人が60人くらい来てて。ショースペースもあるようなところ。乱田舞(注20)が定期的にショーをしてた。当時はみんな、あそこを使ってたはずだよ。
松沢:そこで襲名披露を?
三代目:襲名披露を。だって今もここにあの時の傷が残ってるもん。手の傷。
松沢:どうしたんですか?
三代目:11針縫った。あの時、いきなり襲名しました、で、襲名式やりましょうってなって、「好きにやんなさい」みたいに言われて。で、「普通にSMショーやって、レズショーやって、スカトロショーやればいいじゃない」って簡単に言われて。で、私の中で襲名するのに取材もくるし、そんな簡単に終わらせたら恥ずかしいみたいな。当時、イケイケだったんで、プライドもあって。で、SMレズショーの時になにかがしたかったんです。で、考えついたのが自分の血を飲ませたかったの。
松沢:ああ~、なるほど。
三代目:で、そんな話をしたら、「ダメ~、そんなことしたら! 事件になる!」って周りに言われて、右京やママにも言われて。で、私の周りから包丁とか、はさみとか全部取られちゃったんです。で、当日、ハンズに行って、パチンって音の出るバタフライナイフを買って、それを忍ばせて。誰にも言わないで。そのままSMレズショーをやって最後のところでプシュッて出して、切って、そのM女の子の顔に擦りつけた。でもこれを写真に撮れたのは東さんだけなんですよ。何故かって言うと、なんか照明を暗くされてて写ってないんです。それでも感度を上げて、なんとか写れるように東さんがしてくれた記憶があるんですよ。で、やって、ちょうど動脈は外れてたらしいんですけど、凄い血が出てて、ダーダー出てんのに。新品のナイフだからさ。で、終わってみんなに怒られて、止血して、手をぐるぐる巻きにして、カラー浣腸ショーをやるだけやって。止めるわけにいかないじゃん、みんな取材に来てんのに。