松沢:一時期、豊田さんのところ(注23)に行ってましたもんね。
三代目:行ってた。5本撮ったもん、あのシリーズ。『リア王』で。最初、キャスティングのやり方もよく解からなくて、それでウチのウンコマンを食べる男役で連れて行ったもん。で、5本目くらいまで撮ったところで、「葵マリーのウンコも飽きたなあ」って言われて。それでどうしたかなあ、6本目…。
松沢:豊田さんが自分で撮り出した。やり方が解ってきて。まあ、それは撮り方のパターンが決まってたってのもあるだろうし。あの人も基本、パターンは同じなんだけど、それでもちょっとずつアダルトビデオ的な要素を足して来たりとか、色々と変えて来るじゃないですか。
三代目:『エクソダス』じゃなかったでしたっけ?
松沢:『エクソダス』だ。その名前を豊田さんが気に入っちゃったんですよ。5本目でやめたっていうか、あれじゃなかったでしたっけ? なんか「ウンコが出ないことが多くなっちゃった」って言ってたような気がするなあ。
三代目:いい女優を使うからだよな。
松沢:それで、ここだから言うけど、二回ぐらい疑似ウンコを使ったのかな。
三代目:ふーん。でも私の時も使う使わないは別だけど、疑似ウンコは作ってた。試行錯誤して。バナナに粉もんを入れて。
松沢:ああいう時はみんな、疑似を作るのに一生懸命考えて、「ココア入れた方がいいんじゃないか?」みたいなw
三代目:そうそうw みんな工夫をするんだよね。「こうじゃない? 千切った時にこうだから」みたいな。
松沢:「ちょっとユルすぎるんだよね~」って。
三代目:「色が…」とかね、やってた。
松沢:ADからカメラマンからみんながw 「オレ、これ考えたんだけど、どうかなあ?」みたいなw
三代目:あるよね。そういうの楽しかった。
松沢:そうやってやってたのが、段々と本物志向になってきて。まあ、それが本物であることが必要かどうかはわからないんだけどね。
三代目:そうだね、臭いが出るわけでもないし。でも、私からすると、本物を出す、特に単体みたいないい女の子がウンコする時に恥じらうっていうのが、ホントの顔かなって思ってたんで。
松沢:でも全部同じような気もするけどな。
三代目:見てる方はどうだか判らないけどね。でもそれから、ずーっとビデオに呼ばれてたんだ。なんだかんだいってね。”ジャキ”の取材には来てるんだっけ?『アタッカーズ』(注24)をやり始めてから何回か来てるか?
松沢:”ジャッキー”?
三代目:『邪鬼』(注25)。邪魔の邪に鬼って書いて『邪鬼』。
松沢:あっ、『邪鬼』はね、一回だけ行きましたね。
三代目:最初のヤツだ。加瀬あゆむかなんか? 誰だろう?
松沢:結構、ツラい現場だったかなあw