松沢:そこに呼ばれたのか、たまたまオレが先に飲んでたのか、どっちか。それで一緒にって時に、速水さんの”杉良太郎さんを斬ってしまった話”とかw
マグナム:そうそうw あの人ね、大ネタってソレしかないねん。殺陣に自信のある杉さんが「ダンドリなしで来い!」って言ったらしくて、自分から斬りに行ったっちゅうね。
松沢:ここを空けといて、そこをピッと逆で受けてっていう時に、「どんな隙でもあったら打ってこい」って言って、5人くらいで杉良太郎を囲んで。で、速水健二が行って、受けてくれると思ったら斬っちゃってw それでも斬っちゃいながら「うう~っ」って倒れなきゃいけないというねw それをみんなの前で熱演するわけさ。
マグナム:そのネタしかないの、面白いネタ。
――あの人って元々そういう…。
松沢:太秦?
マグナム:太秦やない。あの人は東京やねん。だから殺陣の間合いが違うって山本竜二が言うてたもん。
松沢:ほ~ん。
マグナム:東京にも有名な殺陣師がおんねんけど、”一二の三”らしい、殺陣が。京都は”一二”やん。
松沢:なるほど。メジャーのピッチャーと日本のピッチャーの違いと同じだね。
マグナム:だから間合いが合わないから、”二”で引いてるから、”三”でもう一回つけるらしい。そしたら顔面ガーンって当たって、またほら竜ちゃんが京都出身でそういう手合いには負けたくないから…。あの人、勝新太郎さんの撮影も入ってるから。勝さん、目ェつぶってるやん、『座頭市』の時に。だから、「目ェつぶってる時にこう来るから、オマエら入れよ」やから、その間合いに入ったらな、あかんらしいっすわ。
松沢:誰が?
マグナム:絡む人。だから『座頭市』の殺陣って相当うまなかったら出来んらしいっす。で、それをやってた自信があるもんやから、「オレ、大部屋でやってた」って言う人を聞くと、あの人、潰したなんねん。あの人、根がイケズやからw
松沢:誰が?
マグナム:山本竜二ww
松沢:ああっ、はははっ。