松沢:それで『男優座談会』の時に知り合って、それから何故かプロレス話になって。竜ちゃんと平地がプロレス話をした時にそこにオレが入っていって。で、「あっ、知ってるんだ!?」と。プロレス話で「コレ知ってる?」「あれ見てたんだ!」「この話知ってるんだ」ってなると仲良くなっちゃうw
マグナム:あれね、あの頃ね。そうそう。池さん(注29)とかおったんやけど、池さんとかさ、プロレスの話がつまんなくてね。今やピンク映画の巨匠や言うてるけど、まっ、それはいいがな。あの人はプロレスファンでいながら、オレと竜ちゃんの間に入ってこれないねん。「池さん、あかんよな。オモロないし、プロレスよく知らんわ」って。
松沢:まともに見ちゃうんだ。
マグナム:オレらのトークに入っちゃあかんわ、プロレスでね。なんて言うかな。全部知っててまっすぐ見るのがオモロいと思ってるから。酸いも甘いもわかって見たら面白いじゃないですか? だから、「UWFはガチや」とか言うてるやつとはレベルが違うぞ、オレらはって。もっと上の方で見てんねんからw
松沢:市原君(注30)も真面目にそう思ってたみたいだね。
マグナム:思ってたんじゃないw
松沢:インター(注31)まで引っ張ってたから。
マグナム:インターまで思ってたw そういう人らはあとでショックよね。
松沢:そうそうそうw
マグナム:春一番(注32)なんかそういう話すると嫌がってw 「ボクは素直な猪木ファンでいたいから余計な知識を入れるな!」ってw 「わかっているけど、そういう話は聞かないっ!」って言うから、「あっ、こういう見方もあるなぁ」と。自ら遮断する。だから一番良くないのは、ちょっと知っててちょっと言うねんけど、そこまで知らない的な。我らも他の人とはそういう話はあまりせえへんやん。
松沢:だから『週刊プロレス』とか『ゴング』とかの行間を読んで解ったような気になってるけど、元のところが解ってないから。
マグナム:そうそう。そもそも”ブラッシーの歯の謎”とか考えてる人とは違うわけですよ。オレ、あの話が一番好きやねん、三人で。「フレッド・ブラッシー(注33)はヤスリで歯を磨く、と。でも歯医者で神経触るとめちゃくちゃ痛いねん。だったらどうなってんねん、ブラッシーの歯は?」って。山本竜二は「ブラッシーはヤスリで磨いてない」って。で、オレはね、「あの人は硬質プラスチックの歯が入ってるだけやから、尖りすぎたら、また付け替えはんねん」って。で、松沢さんは「プロレスラーの歯は凄いんだ」って、ハハハッ。最早、どこまでバカなんだっていうくらい面白かったね、あの時w
松沢:クックック。
マグナム:そういう幼少期を歩んだ人なんやとw