松沢:だから、平地君が隠れ家だと思ってた、さっきの新宿の店もそうだけど、結局、無くなっちゃうんだね。
マグナム:なんかね~。あの新宿は隠れ家って言っても、あそこはでもね~、タレントが多いとこだったんですよ。あそこで石田えりが来た時は凄かったから!
松沢:凄いね。ザワザワザワみたいな?
マグナム:「石田えりじゃん!」って思って。
――打ち上げしてた?
マグナム:普通に飲んでて。また世代がさ、『GORO』の”激写・紀信”を読んでコいてるばっかの世代よ。っていうことは石田えりのことは、もう若い頃のチンチンですよ、我々にとってはね。
松沢:ハハハハハッ! だから、篠山紀信=チンチンなのw
マグナム:チンチンなんです。で、石田えりがいて、それで帰ったのよ。帰った瞬間、客がね、お箸だとかパクリ出したのよw
松沢:ハハハハッ!
マグナム:一人が行ったら、みんな行くの。凄かったもんw 「オレ、グラス持って帰るわ!」ってw
――グラスを持って帰れるの?
マグナム:いや、マスターが持って帰ろうとしたんで、「これは洗わない」って。「ふざけるな、この野郎!」ってw あれで一番ヒドかったのはね、オレ、仕事で刺青描いてもらったことがあったんです。アイビックで、ヤクザの役で。で、待ちが長かったんです。『道頓堀劇場』(注91)借りてるんで、終わってから、夜中しか撮れないから、「時間ないぞ、お前、出番まだないわ」って言われて、「あ、そう。だったら遊びに行っていい?」って言ったら、「いいよ、どうせ、出番は朝の三時だから」って。「それまでに来ればいいから」『道劇』にね。「じゃ、飲んでますよ」つって。で、マスターに「実はこうこうでヤクザ映画用の刺青描いてるけど」って、「じゃあ、飲みに来いよ、面白ぇから」って。で、いい調子で『リンダリンダ』かなんか歌って。
松沢:もろ肌で?
マグナム:脱がないで。で、客がこんななってるわけよ。ノリノリで。ちょうどマツダのキャンギャルの子が7~8人来てたのよ。
松沢:あそこの店にね。
マグナム:そう、マツダが7~8人。それと競輪選手が…。
松沢:ああっ、競輪選手来てたよね! 2丁目でもよく会ったもんな。
マグナム:あの辺が来た時に、知り合いが上野のキャバ嬢とか連れて来たのよ。あいつ等ほら、ヤレればなんでもいいと思ってて。上野とかのキャバクラ嬢とかアフターに連れてってヤッちゃう。