「ホントにもう、わけがわからない。半分、騙されたんです。カップルと単独さんが3人もいたんです」と妻は憤慨する。
「まあね」と夫。「話が違うじゃない、と。それはいつものことなんでね。それくらいの出血は仕方ない。野望を達成するためには。もちろん決定的な要素として、愛情関係がなければダメ。僕の野望に付き合ってくれた分、汚したあとは家に帰って愛撫でフォローする。プレイのあとに夫婦のプレイがあるんです。気が付くと、朝になってることもある」
プレイでは徹底したペニス攻め。身も心もボロボロになって帰ってくる妻に、夫は愛撫の奉仕を徹底するという。
「舐めっこもあるけど、中心は言葉攻めですね。家で言葉責めをするために、外で輪姦プレイをしているところがあるんで。プレイは前戯、夫婦のセックスが本番、みたいな。言葉責めも攻撃的なものはしない。“あのとき糸引いてたな”とか、クンニをするときでも“なんか男臭いぞ”とか。そういう感じで。でも彼女、言葉責めの対応がヘタなんです。僕が“そんなことないと言え”と言ったら、彼女が“そんなことない”と言う(笑)。僕が命じたことを返すだけの、必殺オウム返しが多いんですけどね」
特に否定することなく恥じらう撫子さん。
「ひとつの理想は、彼氏を作ってその彼氏にブチ込んでもらう。そして自分ら夫婦間では愛撫やそこらで高まるという。そういう性生活なんです。なぜ自分ではブチ込まない? 制約を設けたいんですよ、自分に。制約を作るとより興奮が高まるんで。だからプレイ中も、本当はチンチン持ってシゴきたいんだけど徹底的に我慢するんです。彼女も、意に沿わなくても亭主の命令で他人にぐちゃぐちゃにされる。それから解放されたときに、お互いの性欲が合致する。お互いの制約が家に帰って解き放たれるんです」
ストイックな哲学者だ。今でも撫子さんには彼氏があちこちにいるという。そのうちの1人はイケメンの大学生。
「三浦春馬そっくりなんです」と撫子さん自ら言った。目が輝いている。夫が余裕の表情で言葉を続ける。
「ただ、いつも彼が都合つくわけじゃない。だから常駐じゃないけど、セコムみたいな彼氏がひとり欲しいんですけどね。呼べばすぐ駆けつけてくれるような彼氏。だらだらにならずにセックスのときだけ来て、いい仕事して帰っていくような。そういう彼氏が見つかれば、彼女も綺麗さを保つんじゃないかと思うんでね」