二人の出会いからマグナム氏のデビュー秘話で盛り上がった今回の対談。しかし、当然の帰結か、話は二人の共通の趣味であるプロレス話へとなだれ込んでいきます。そして幻のプロレス雑誌『レッスルボーイ』の裏話へ。お酒を飲みながらの対談は酔いも回って、プロレスとエロがない交ぜになった場外乱闘へとエスカレートしていきます(笑)
松沢:それで、オレが『レッスルボーイ』(注34)をやる時に話を持って行ったでしょう? 「一緒にやろう」って。あの時ってセミ・リタイアしてたよね?
マグナム:してました、してました。「芸人するから引退するよ~」って「いつでも引退します~」言うて。そしたら「『ビデオメイト』で書いてよ」って言われて、『ビデオメイト』で書いてる時に、「プロレス雑誌作ることになったから」って言われたから。
松沢:あ~、そうだそうだ! 何かあったね、なんだっけ? 『ナニワ節~』みたいなタイトルのやつだったね~。
マグナム:『芸のためなら女も泣かす』みたいなヤツじゃなかったでしたっけ?
松沢:それでその時って食い扶持を、飲み屋かなんかやってたんだよね?
マグナム:そう、飲み屋で食い扶持を稼いでた。飲み屋でバイトしてた。
松沢:「それで食えてんの?」って聞いたら、「オネエちゃんがおるんで」ってw
マグナム:まあ、現役の頃から何故か、AV女優がお小遣いくれるんですよ。
松沢:へぇ…。
マグナム:だって現場ひどかったですもんw 遅刻して、「なんで遅刻した?」言われたら、「いや、馬券が間に合わへんから」言うてw
松沢:ハッハッハッ。
マグナム:あの頃は良かったですね~。「ちょっと見せてくれ~」言うてオレだけフケて、それで「馬券当たった~!」って、「馬券でギャラより稼いだからオレもう出たないわ~」ってw 「いや、そう言わんと出てくれ~」言われてw そんな馬券で稼いだ日もあれば、スッカラカンになってヤル気を失くすとかw
松沢:それで若手も出てきたから、もう平地の、マグナムの悪ノリも聞きたかねぇっていう監督も出てきたというのもあったかもな。
マグナム:そうそう。それにこっちも聞いてられないっていうのもあったし。
松沢:そういうので良かったのかもね。
マグナム:うん、タイミング的には良かったと思う。あの~、飽きてたのは確かです。
――それは男優になってから何年目くらいからです?
マグナム:あの~、三年目くらいから飽き出すんですけど、四年目で「もういいかな~」って。
松沢:え~っ!? だって何年やったんだっけ?
マグナム:五年。